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最近では会議や離れた拠点とのコミュニケーションといった一般的な利用法だけでなく、製造業の現場でも導入が進むビデオ会議システム。製造や工場内の業務管理に利用されるなど、効率性を考えるうえで欠かせないものとなってきました。このビデオ会議システムが、製造業において具体的にどのようなメリットをもたらすのか、改めて見てみましょう。
ビデオ会議システムの使い方としてまず想定されるのは、工場のモニタリングです。常時接続できるメリットを活かすことで、遠隔地の工場でも容易に「見える化」が可能になります。
これまで、工場のモニタリングに使用されていたのは業務用ビデオカメラやWebカメラなどの機器でした。しかし、業務用ビデオカメラを使用する場合、録画できるのはあくまで「カメラを向けられた時」の作業者の姿でした。カメラを向けた時はマニュアル通りでも、それ以外は独自のやり方で作業しているような場合、その実態を容易に知ることはできません。
また、カメラを向けられることで緊張し、通常通りのパフォーマンスが発揮できなかったり、反対にカメラに映っている時だけテキパキと働いたり、といったケースも予想されます。これではとても「見える化」できているとは言えません。
Webカメラの場合はビデオ会議システムと同じような機能が期待できますが、業務用としての耐久性や解像度不足などの問題から、十分な確認が難しいといったデメリットがあります。
こうした従来の機器が持つ問題の解決策として威力を発揮するのが、ビデオ会議システムです。常時接続により常に現場をモニタリングできるため、作業者の自然な姿を映し出すことができます。事実、業務の効率化や改善を検討する際に、ありのままの現場の状態を見ることができなければ意味がありません。
また、常時接続されたシステムは、工場の安定稼働のために非常に重要な危機管理の面でも大きな力となります。仮に異常事態が発生した場合でも、すぐにモニタを切り替えて状況を把握できるため、沈静化に向けた初動を素早く的確に行えるからです。
もうひとつ大きなメリットとして挙げられるのが、製品の品質管理に活用できることです。
ビデオ会議システムに使われるカメラの種類はさまざまですが、HD対応の高精細なカメラであれば、製品の細部まで確認することが可能です。大画面に映し出せることを考えると、その精度は肉眼以上と言っても差し支えないほどです。例えば電子部品の基盤のような精緻な部品や、衣類の縫製具合といった細かな製品管理にも十分に活用できるのです。
また、仮に製品に問題があった場合、その場で素早く問題の箇所を確認し、改善案を生産ラインに反映できるメリットも見逃せません。問題のある製品をいったん本社に送るという手間をかけることなく、その場で画面を見ながら指示できるため、ダウンタイムの低減につながり、生産効率を落とすことなく問題を改善できます。
今回ご紹介したような現場の「見える化」は、製造業だけに限った使い方ではありません。応用次第では物流基地や建設現場など、他業種の現場においても活用できる場面は少なくないでしょう。特に現場が離れた場所にあって、その管理に悩んでいるという方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。